ホームケア
正しいシャンプーが髪の毛を美しく変えます。
髪の毛を洗うのではなく、頭皮を洗うのです。
●熱くて強いシャワーは厳禁!
キューティクルがはがれる原因になります
 髪の1本1本はとても細いもの。そこに人肌より熱い湯を勢いよくかけると、必要な脂分まで抜ける原因になります。 またキューティクルもはがれやすくなり、強い水圧で流れ落ちてしまうこともあります。 キューティクルがなくなった部分からは毛髪内部の間充物質も流れ出てしまいます。

お湯は体温に近い38度Cくらいが正解
 シャンプーの時熱いお湯や強いシャワー圧はタブーです。熱いお湯を浴びるとキューティクルが立ち上がり、 髪の毛がボワッとふくらんでしまいます。髪の毛にとってベストなお湯の温度は38℃。 シャンプーの時には、シャワーを体温に近いぬるめの温度に調節して使ってください。シャワー圧も程々に。 浴室の壁に当たったとき、しぶきがいっぱい飛ぶようなら、勢いが強すぎます。

●髪が喜ぶシャンプーのしかた
 シャンプーのしかたが間違っていると、さらさら、ツヤツヤした本来の風合いを損ねてしまいます。
シャンプー剤をつけて髪を洗うことの意味はどこにあるかといえば、髪の毛そのものを洗うことではなく 頭皮から分泌する皮脂や老廃物を洗い落とすことにあるのです。
 シャンプーすることを「洗髪」といいますが、この言葉がいけないんですね。洗髪ではなく、「洗頭」 といったほうが解り易いと思います。シャンプーの基本中の基本は、髪の毛を洗うのではなく頭皮を洗うこと。
こう考えれば、シャンプーのしかたが自然と変わってくるのではないでしょうか。
洗うのは地肌だけ。毛先はやさしくソーッとふれるのが、大基本!
●ロングの人は毛先にトリートメント剤を
毛先を重点的にケアしましょう
 トリートメント剤は普通十分すすいだ後につけますが、ロングの場合は髪の長さの半分、中間から先の 毛先につけて、10分くらいおきましょう。ショートと違ってロングは毛先が痛みやすいからですが、 とくに傷みがひどいときはシャンプーする前にトリートメント剤をつけておいてもいいでしょう。
●髪の毛が生きかえる正しいシャンプーのしかた
 髪の毛が生きかえる正しいシャンプーのしかたは以下の手順になります。
まず髪の毛全体を濡らします。シャンプー剤を襟足、耳まわり、額の生え際からつけて、徐々に頭皮全体にゆきわたらせ、 指先で泡立てながら地肌をマッサージします。このとき髪自体はこすらない。もまない。髪自体の汚れは シャンプーの流れる泡だけで十分に落ちてしまいますから、髪だけゴシゴシ・モミモミは絶対しないこと。 傷んでいるロングの場合は、毛先にシャンプーの泡がなるべくつかないように気をつけ、シャンプー後は すばやくすすいでトリートメント剤をつけましょう。
髪の毛にお湯を含ませるように濡らします。
 シャンプーのファーストステップは、まず髪の毛を適度のお湯でよく濡らすこと。シャワーの下に頭を差し出して 濡れるにまかせるのではなく、手を使って、髪の毛にお湯を含ませるような感じで濡らしてください。
ダメージヘアは洗う前にトリートメントを
 髪の毛が傷んでいる人は、十分に濡らしたあと、シャンプー剤をつける前に、トリートメントをします。 つけるのは髪の毛の先の方だけ。
背中の肩甲骨より下に伸びた髪にはトリートメント剤をつけて軽くもみ込むようにして栄養分を染み込ませます。 あくまでも軽く、やさしく。トリートメント剤の量はロングヘアで5cc程度、小さじ1杯くらいです。
シャンプー剤は髪の毛でなく頭皮につけます。
 シャンプー剤も、髪の毛の上からつけるのではなく、頭皮につけます。頭皮を指の腹でマッサージするつもりで ここでもポイントは「頭皮を洗う」ということ。頭皮は髪の毛が生まれてくる畑といってもいい大切なところですから、 汚れを落とすことはもちろん、よくマッサージして、健康な地肌を保ちましょう。
トリートメントのしかた
スタイリング剤をつけている人はシャンプーのしかたを変えてください。
●固まった(ムースやワックス・ジェルをつけた)髪を洗うときは、シャンプー前の ブラッシングはしない。シャンプーを泡立てた状態で1分おきます。
トリートメント剤は流しすぎないこと!
 シャンプーの後につけたトリートメント剤は流しすぎないことが重要。ちょっとヌメリ感が 残る感じに洗い流します。また、ブリーチ、ヘアダイをしている人は、シャンプーのたびに トリートメント剤をつけることを、おすすめします。
すすぎもおてやわらかに
 最初に髪の毛を濡らすときと同じように、地肌に手を入れながら、マッサージをするようにすすいでいきます。 頭のてっぺんからシャワーでジャージャー流してはだめ。手を使って、お湯を含ませながら、やさしくシャンプー剤は きれいに落ちているはずです。
 濡らすのに3分、洗うのに2分、すすぎに3分、ここまででの所要時間は8分。このあと、トリートメントやリンスなど、 髪質や傷み具合に応じた仕上げに2分程度。合計してだいたい10分から12分でシャンプー完了です。
トリートメントは耳から下の髪の毛に
 傷んだ髪に栄養分を補給するのがトリートメント。キューティクルを通過して髪の毛の中まで入っていって、失われたタンパク質を補います。 以前は、シャンプーのたびにトリートメントをするのではなく、3回に1度、5回に1度という使われかたをしていましたが、 ダメージヘアが増えている昨今、セミロング以上の人は毎日使ってもいいと思います。
トリートメントは耳から下の髪の毛に
 傷んだ髪に栄養分を補給するのがトリートメント。キューティクルを通過して髪の毛の中まで入っていって、失われたタンパク質を補います。 以前は、シャンプーのたびにトリートメントをするのではなく、3回に1度、5回に1度という使われかたをしていましたが、 ダメージヘアが増えている昨今、セミロング以上の人は毎日使ってもいいと思います。
シャンプーのあとはどうする?
●タオルドライしたあと、ドライヤーですばやく地肌を乾かします。
 シャンプーのあと、濡れたままの髪をそのまま放っておいて、自然乾燥させる人がいますが、これは髪にいいようで逆効果。 まずスカルプローションをして髪の毛は乾いたタオルで十分水分をとった後、襟足から地肌にドライヤーの熱風を送り込むつもりで、 すばやく乾かします。自然乾燥させようと、長く地肌が濡れている状態が続くのは好ましくありません。ショートは完全に乾燥させますが、ロングは 80%乾燥したら、ロールブラシやカーラーでスタイリングに入りましょう。最後に地肌に手を入れて頭皮が乾いているかチェックしてください。 濡れたまま寝るのは寝グセもつくし、湿気た状態を長びかせることにもなりますからやめましょう。また、寝る前にムース、ジェル、ワックスなどスタイリング剤 をつけることもやめましょう。 
リンスは髪の毛の化粧水
バスルームに同じメーカーのシャンプー剤とリンス剤を並べて愛用している人は多いと思います。でも、リンス剤の役目を 正しく知っている人は案外少ないのではありませんか。リンス剤は髪の毛の化粧水のようなものだと考えてください。 顔を洗ったあと化粧水をつけて肌を引き締めるのと同じで、リンス剤はキューティクルを引き締め、髪のペーハーを弱酸性に整えます。  リンス剤をたっぷりつけたほうが髪の毛がつややかになると誤解している人が多いようですが、これはムダ。
洗った髪はやさしくタオルドライ
 シャンプーを終えたあとの濡れた髪には、「ふく」というより、「水気を取る」というくらいの気持ちで接してください。 バスタオルで頭をぐるぐる巻きにしてゴシゴシするのは、絶対にやめてくださいね。
 髪の毛についた水分は、少し時間がたてば自然と下に下がってきますから、一生懸命ふこうとしなくても大丈夫。水分が集まってくる下の方を タオルではさむだけで、水分はかなり取れます。
もんだり、こすったりはしないこと。これはシャンプーのどの場面にも当てはまる鉄則です。
頭皮にだって化粧水は必要です。
●日々のシャンプー後の7分間マッサージ。
 習慣にしちゃえばどってことないよ。
 スカルプローションをし、頭皮をシャンプー後のショックから守ります。爪を立てて洗う人、シャンプー剤が残っている人、 水道水の残留物質が残っている人などなど、頭皮も髪も戦っていますから、応援してあげないとネ。
ドライヤーで頭皮をすばやく乾かします。
 シャンプー後のドライヤーの目的は、髪の毛を乾かすのではなく、頭皮を乾かすことにあります。頭皮からは皮脂が分泌しています。 とくに新陳代謝の盛んな若い人は、すばやくドライヤーで乾かした方がいいですね。頭に風を入れるつもりで、頭皮を乾かします。 風を当てるのは頭皮と根本から10センチくらいまでのつもりで。
 まず襟足のほうから乾かしていき、額から上はあと回し。こうして下の方を先に乾かしておけば、上の方の髪の毛を乾かしたとき、 下から湿気を吸い取らないので、フワッと仕上がります。いくらドライヤーを使っても上がペチャンコになるというのは、下の方の髪が濡れたままになっていて、 上の髪が湿気を吸い取ってしまうからです。
 ロングヘアの人は、襟足から中に風を送り込む感じでドライヤーを使います。全体の水分が飛んで、水分が乾いて、 髪の毛が80%くらいまで乾いたら、デザインを整えて最後の仕上げ。髪を洗ったあと、ブローローションを髪の毛全体にドライヤーを使う前につけます。
ロングヘアの人はちょっと気をつけて
ロングヘアはショートヘアが伸びたもの。確かにその通りなのですが、ロングヘアはショートヘアの延長線上にあるのではなく、ショートヘアとはまったく違うものが 頭にぶら下がっていると考えたほうがいいのではないか。根本から10センチくらいまでの髪の毛と、それより先の髪の毛とは、別物として扱ったほうがいいのではないでしょうか。  ロングヘアはダメージヘアになりがちです。あなたの髪が背中の肩甲骨の下まで伸びていれば、必ず傷んでいると考えてもいいくらい。根本から10センチくらいまでの 部分は社会に出てから日が浅い若い髪の毛ですが、ロングヘアは生まれてこのかた何年も風にさらされ、シャンプー剤で洗われ、タオルでこすられているのですから、摩擦しているのが 当たり前です。それに、頭皮から分泌される皮脂も回ってきませんから、放っておくとだんだん脱脂されていきます。
 10センチくらいまでのショートヘアなら皮脂も十分に行きわたるし、少々乱暴に扱っても髪の毛が若くて元気な分、ダメージも少なくてすむでしょう。 でも、10センチ以上のロングヘアはそういうわけにはいきません。ですから、ロングヘアをシャンプーするとき、10センチから先の部分はできれば別物として手をつけないでおきたいくらいの 気持ちなのです。シャンプーとは頭皮を洗うこと。これはショートもロングも同じですが、ロングヘアの場合、指で頭皮を洗っていると、どうしても毛先まで髪の毛が動きます。 ただでさえ揺すられて摩擦を起こしているのですから、その上、シャンプーだらけにしてもんだりこすったりしたらたいへん。 もし、ロングの先のほうの髪の毛が口をきくことができたら、「やめて!」と悲鳴をあげるか「いいかげんにして!」と怒っているに違いありません。
 おしゃれに目覚めて手をかければかけるほど髪の毛が傷んでしまうという残念な現実があるのです。
 いちばん大きな原因は、シャンプーのしかたとご使用頂くシャンプー剤。美容院に2〜3ヶ月に1度しかいかなくても、家でのシャンプーは毎日のこと。 シャンプーのしかたが間違っていると、日々髪の毛をいじめることになってしまいます。だから、シャンプーのしかたはとても大事なのです。
 以上のことにきをつけていただけたら、きっと髪の毛が変わってきます。きょうから即試してみていただきたいと思います。
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